第6回 ★ピーちゃん大脱走
こんにちは、施設長の福島です。
ピーちゃんは、本当に多動でした。家の中では、タンスの引き出しを開け階段のようにして上に登りテレビと一緒に落下したり、高い食卓テーブルに上がりジャンプして頭をぶつけたり・・。
外でも、急に道路に飛び出す事があったため、ピーちゃんの興味が他にいかないように私はいつも童謡を歌ったりしていました。
そんなある日、台所仕事が一段落した時、気付くとピーちゃんの姿が消えていました。名前を呼んでも来ません。
玄関の鍵はしまっていて靴もありましたが、家中探し回ってもいません。ふと見ると、腰高の窓が開いていました。
ここから、出て行ったんだとすぐにわかりました。外に出て、どっちの方角に行ったのか?
事故にあっていたらどうしよう?目に涙が浮かびましたが、いったんここは落ち着いてピーちゃんの気持ちになって考えてみることにしました。
右は道路、左は住宅街。普段お散歩に行く左の方へ、名前を呼びながら歩いていくと、人だかりを見つけました。
大人の方が「危ないよ、上がっておいで。」と声をかけている先には、背丈ほど深い溝を歩く、ピーちゃんがいました。季節は夏、Tシャツにおむつで裸足、笑顔のピーちゃん。
周りの人にお断りとお礼を言い、急いで引っ張りあげました。良かった、無事で。
なぜ溝に?溝はどこまでも続く道のようです、曲がったり、でこぼこだったり楽しかったのかな?
その日をきっかけに、「お外に行っていいですか?」カードが出来ました。
外に行く時には、どんなに急いでいる時でも、必ずピーちゃんがカードを持って来てからドアのカギを開けるように徹底しました。自分に利益をもたらすこのカードの意味を直ぐに理解したピーちゃん、上手に使いこなすようになりました。
失敗から学ぶ事ってありますよね。
1月へ続く。